名古屋・大須 CD/中古レコード買取ならレコードショップZOO

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2023.11.14

2023年のレコード店。

2023年も残り50日ほど。

年末年始に向け自分自身に気合を入れるためにも長めの文を書いてみます。

「なるほどね~」「そうゆう感じね~」ぐらいに暇つぶしに読んでもらえたらと思います。

長いのではじめは前編後編に分けようと思いましたが【今】書きたくなった気持ちを最優先に書ききります。

 

ZOOは中古レコード店として2007年にオープン、今年17年目です。

レコードは今が1番売れています。

「レコードブーム」でシティポップや昔のJ-POPや当時出てなかったレコードが多数アナログ化でリリースされています。

しかし、そのレコードブームが1番キツイんです。

「レコード=売れる」というイメージが世間で広がると大手のお店(HMVやタワーレコードなど)もレコードに力を入れ始め、関東でしか展開していなかった大手のディスクユニオンやFace recordsなどが、名古屋初出店。

お客さんとしてはうれしい限りだと思いますが新品を買うにも選択肢が多く売れ残りが多くなったり、そもそも全店を回るなんて事はないので来客数が減少します。

そして何より大きいのが中古レコードやのCDを売るお客さん(買取)が分散してしまうことです。

名古屋に中古レコード店が5店舗しかないい場合と大手含む10店舗ある場合、入荷(買取)は間違いなく半分以下になります。

(これに加えメルカリの登場も中古業界には痛手となっています・・・)

買い取るお店は増えても売るお客さんのキャパは決まっているからです。

中古レコード店に中古のレコードが入荷できない・・・まさに死活です。

これも「レコードブームがなかったら」と思うことが多いです。

良いところはブームのおかげで昔はなかったレコードが手に入ることと高く売れることですかね・・・。

このレコードがでるなんて夢にも思いませんでした・・・。

しかもB面に(Part II)。

WANDSメインヴォーカルに中山美穂がコーラスのアコースティックver.。

かなり好きです。今でも車で聞いてます。

 

高価買取もかなりあります。

山下達郎、竹内まりやなどのシティポップや和モノと呼ばれる日本のアーティストのレコード90年代のインディーロックなど過去最高の査定額を連発しています。

 

この辺りはブームで良かったのかなと思います。

よくレコードブームで儲かったるでしょ?いいな~と言われますが本気で苦笑いします。

流行ないでほしかった、が本音です・・・。

もちろん泣いてばかりはいられないので仕事してます。

これは企業秘密ですので伏せますが笑 頑張っています。

 

 

このレコードブームに加え「サブスク」の登場です。

CDが売れない、CDは聞けないなんて日が来るんですね・・・

けどこれはちょっと違います。

サブスク論議は正解不正解はないので基本あまり話しませんが今日は話します。

サブスクは便利だと思いますがそれだけです。

個人的解釈は

・お手軽なのでサブスクは新譜の宣伝ツールに適している、YOUTUBEで見るMVと同じ感覚です。

・もう新品で売られていない昔のCDを聞くならサブスク、ミリオンヒットしたJ-POPとかは中古CDが売れてもアーティストにお金は入らないのでサブスクだとまだ稼げる。

・規模感的にクアトロをソールドできるアーティスト以上でないとサブスク収入は見込めない。済生回数5000回とか1万回程度だとレコーディング費用も回収できない。作曲者は世界デビュー、バズ利狙いなどの気持ちはわかるけど、それならTikTokのが良い。

・インディーズのアーティストの最大収入源のCD(デモ)が売れなくなる、もしくは作らなくていいとなる。
CDがないと良いライブをしても物販での反応が薄いのでモチベーションにも関わる。(これはお客さん100人規模の場合)、それ以上だと割とマーチを買うお客さんが増えるのでCDがなくても、となる。これが先に言った「クアトロをソールドできるアーティスト以上」というところだと思う。そして500円のCD(デモ)は、500円なら、で売れやすい。そして古参、ファンは初期の音源から揃えたいコレクター欲があるので1部サブスクでしかない音源とかあると全部買わなくていいか、となる。

総じていうと「売れてるアーティストはサブスク収入と物販で回るが売れていないアーティストはサブスクではなくフィジカルを売り草の根活動をした方が金銭的にも回る」という感じです。

これは賛否両論あるので若いバンドマンには話すのですが基本は個人の見解の自由だから、としか言いません。笑

 

結果、中古のCDは本当に売れません。
ジャパコア、歌謡曲、マイナー盤、サブスクにない音源は売れます。
このCDの方向性も踏まえウチはうまくやっています。
中古は売れませんが新品に関しては想定以上です。

 

以上のような中古CD/レコードの中古業界の不振はかなり大きいです。
仕事をしてもしたりません。

個人的にはどうしてもやり切りたいのと自分を信じてやっているので仕事量はレコード屋の他の誰より負けないという気持ちでやっています。役に立つと思いバイトもZOOを始める前からもう19年ぐらいやっています。(基本、月2休み残業30時間程度でしょうか)。
努力は得意なので気持ちが折れるとか病むとかはありません。無駄だと思っています、その時間。

 

その中でレコード屋発のインディーズのレーベル業務も並行してやっています。
これも時間はかかることなのですが1つの作品やツアーなどをつくるのに無駄な時間なんてものはありません。
これも全く手を抜くことなく動いています。
しかし名古屋で一番手間のかかるバンドは間違いなくLEGAL RUSHだとは思います。笑
今後のレーベルのリリースも今の時点で2タイトル来年リリースが決まっています。
全く止まりません。

レーベルの真意は「名古屋を盛り上げる」「CD(フィジカル)の価値、良さを伝える」です。
名古屋に生かしてもらっているので恩は返します。

良いバンドだっただけに志し半ばで無念ですがレーベル的にはこいつらが悔やむぐらいの活動をしていきます。

 

 

 

今の現状をツラツラと書きましたが書いていたらやることたくさんで年末年始、2024年に向けてやる気が増してきました。
激動の2023年でしたがこれを乗り切って2024年もやり切ります。
ちょっと早いですがお店は年末年始は無休でやります。

2023年、まだ名古屋アンティークマーケット初出店に12月にレーベルニュースなどありました。
まだメイン残ってました笑
アンティークマーケットは気合入れてやります。
中古レコード良いね~て言われるぐらいの極上の中古品てんこ盛りで行きます。ご期待ください。

 

 

前々から言っていますが
ナンバーワンじゃなくオンリーワン、名古屋のレコードショップズー、Kazooでした。

今後ともよろしくお願いします。