2019年ベストディスク第5回です。
今回は働き始めてからもう1年と2カ月ぐらい(!!!)も経っている林です。
最近は今までのZOOにナイ新しいバンドやアーティストの音源の入荷も手伝ってもらっています。
来年はその部分を伸ばしながら今年出来てなかった部分も改善してもらえるとコチラとしては嬉しい限りです笑
こんにちは、スタッフ林です。
書いてから自分の文章を見返してみたらサイケサイケ言ってて以前初対面の人に「サイケ女」と言われたことを思い出しました。人生で初めて買ったCDはサージェントペパーズです。
1枚目!
GUIRO / A MEZZANINE / CD
“名古屋の至宝”と呼ばれるGUIROの5曲入り中篇アルバム。
GUIROという音楽を説明するのはとても難しい。
ボサノバやサンバのブラジル音楽にジャズ、フォーク、電子音楽、プログレ、サイケ、全部に当てはまるようでやっぱりこれと言うには全部違う。
本人たちもきっと説明できていないししようとも思っていないのだと思う。 ZOOに届いたリリースインフォの宛先には「良い音楽 ご担当様」と書かれていました(他のアーティストだと大抵J-PUNKご担当様なんていうふうにジャンルが書かれてる)。
M1「三世紀」のいきなり不穏な音に頭をぐらぐら揺さぶられる。
終盤、タイトル「A MEZZANINE」の意味を示唆するように呟かれるポエトリーもたまらない。
そしてM3「祝福の歌」の昇天しそうな気持ちよさ…!
ちなみにGUIROの核となる人物のひとり、ベーシストの厚海義朗さんはceroや東郷清丸さんのサポートでも有名ですが、2019年一世を風靡したパプリカのベースも弾いているとか…。
2枚目!
South Penguin / Y / CD
1st EP「alaska」で衝撃を受けたSouth Penguinのフルアルバムが出ると聴いてリリース前から楽しみにしていたけれど、期待を軽く超えられました。
美しさと空虚感が同居するアーバンでファンクなサイケポップ。
Dos Monosの荘子itをfeat.に迎えたM1「air」、”蟹食ってる間に”という歌詞が聞こえてまさかな…と思いながら歌詞カードを確認したら本当に”蟹食ってる間に”と歌ってた。
サウンド面での評価が高いバンドだと思うのだけれど、M8「aztec」が歌モノとしても素晴らしく美しい。泣きます。
そして全編通して美しい白昼夢のような浮遊感の中を漂いながら、最終曲「happy」ではタイトルの反対を行く悪夢のような音で終わる。
ドラえもんの宇宙漂流記の、暖かい家に帰れたと思ったら実は宇宙人に見せられた幻覚だったっていうシーンわかりますか。あんなイメージ。 そんなトラウマじみた終わり方含め本当に美しく、傑作と呼ぶにふさわしいアルバムだと思います。
M5「idol」が曲もMVも大好きです。 かわいい女の子が出てくるので見てください。
3枚目!
ゆうらん船 / ゆうらん船2 / CD
自分は元々ビートルズにはっぴいえんど、ユーミンなど親の世代の音楽が好きで、その時代に生まれていたら…と何度も思ったけれど、平成に生まれてゆうらん船と同じ時代を生きることができてよかった。
記憶の底にしまいこんであった幼少期の原風景のような。そんなバンドだと思います。
キーボードとピアノのツイン鍵盤という5人編成になってから初めてのアルバム。
1stは湿った潮風の香り漂うフォークロックといった感じでしたが、2018年加入のピアノ永井さんがクラシック畑の人ということで、ストリングスが入っていたりジャジーなアレンジだったり、前作の土っぽい感じから今作はぐっと洗練された雰囲気。
と、そんな優しく澄んだ空気から一転、シェイカーとベースで不穏に始まるダウナーな異色のサイケナンバーM3「★」が最高です。
ライブでもめちゃくちゃサイケポップな未発表曲を演っていて、ゆうらん船の次のフェーズが垣間見えて、すでに次作も楽しみで仕方ない…!
足掛け余年と数ヶ月、という歌詞がとても印象的なラストナンバー「ラブソング」も名曲。
この時期に1年を振り返りながら聴くと染みます。
4枚目!
家主 / 生活の礎 / CD
年末に優しく殴りこんできた最高にピュアで痛快な太字のロック&ポップス!
インストトラックで始まるのも、廃盤となってしまった1st EP収録の大名曲「生活の礎」をタイトルに持ってくるのも名盤のメソッドぽくてキュンキュンします。
ソロやいろんなバンドのサポートでも暗躍する田中ヤコブ氏を中心に、ソングライターが3人もいて全員歌うという4人組。
ヤコブさんの書くM2「家主のテーマ」M8「p.u.n.k」などのキラーナンバーにM10「お湯の中にナイフ」のようなじんわり染み入る曲、田中悠平さんの純朴で実直なポップナンバーM3「カメラ」M11「オープンカー」、差し色的に光る谷江さんによるM4「夜」M9「マイグラント」、これだけ個性豊かなのにちゃんと全部めちゃくちゃ家主っぽい。全員家主。
アルバムの予告映像を見たときからすごいアルバムが出る確信はあったのだけれど、発売された今、レコ屋店員という目線から見ても、シーンだとか界隈だとかそんな括り抜きにしてすごく広い層に届いている感覚があって、そしてこれからももっと広がると感じてワクワクします。
彼らの魅力は「家主のテーマ」の”家主の曲はいつでも君の味方なのにさ”の一文に全部詰まってると思う。
往年のロックファンも悩めるギター少年も全員爆音で聴いてほしい!
5枚目!
田中ヤコブ / THE FOG EP / 7″
…はい、ただの田中ヤコブさんのファンです。すみません。 でも2019年これを語らずして終われないと思った。
作詞作曲編曲と演奏のほとんどはヤコブさん本人によるもの。
そして自身も魅力的なシンガーでありながら、歌唱はすべてゲストボーカルに託した3曲入りEP。
A面「THE FOG」はTaiko Super Kicksの伊藤さんとSSW浮さん(彼女の今年出した作品もまた、素晴らしかった…!)が歌う6分越えの1曲。
6分かけて繰り返される諦めてるけど諦めきれないモダモダした感じ、この感じはB面2曲目「へい!」(歌は幸木野花さん)のシニカルな歌詞にも通じると思う。
両曲とも「聞き流してくれていいよ」「気にしないで」と、のらりくらりと煙に巻かれる。
煙というか、タイトルを借りて霧かな。
そしてB面の1曲目「Yes I doesn’t」。 間違いなく今年一番聴きました。
崩れ落ちるようなドラムに始まりわがつまさんによる素朴でローテンションなボーカルの裏でヤコブさんの変態ギターが暴れまわる。
この曲しか聴いていない日があって怖くなってやめたけど次の日にはまた聴いてた。
今回はZOOで買える/買えた作品から5枚選びましたが、おとぎ話やすばらしか林さんのソロ作など、配信限定のアルバムも素晴らしく。
レコ屋店員としてはフィジカル化が待ち遠しいです…!
2019年を改めて振り返ると、国内インディーにおいて、フォークやルーツロック的な潮流で素晴らしい作品がたくさん生まれていて、令和に蘇る中津川フォークジャンボリーなんてのも夢じゃないかも、なんて思ってしまいました。
そして自分の話を少しさせてもらうと、今までZOOは不定期の出勤でしたが、2020年からは主に月/水曜日の固定シフト+土日にいたりいなかったりの出勤になるので、趣味合いそうだな~と思ってくださった方はぜひ月水、ZOOまで遊びにきてください!お話しましょう!
それから来年頭にふたつ、ライブイベントを企画しております。
今回挙げたSouth Penguinや田中ヤコブさんも出演です、興味ある方はぜひ!
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